介護福祉士試験対策のポイント

適応と適応機制

「適応」とは、個人と環境との間に調和のある満足すべき関係が保たれている状態をいいます。

 

「適応機制」とは、個人の欲求が環境との間に不調和を生じたとき、
心理的な満足を得るために無意識に解決する方法をいいます。

適応機制の主な種類

逃避機制

 

逃避: 欲求不満を回避することにより、自己の安定を図ることをいいます。
    空想への逃避や疾病への逃避なども含みます。

 

抑圧: 不快な感情や欲求を無意識に押さえつけ、自己の心の安定を図ることをいいます。

 

自己防衛機制

 

代償: 自己の欲求不満に対して、別の手段を用いて満足を得ることをいいます。

 

補償: 自分の弱点等の他の特徴で補い、自己の安定を図ることをいいます。

 

合理化: 望ましくない感情や行動に理由付けをして正当化することをいいます。

 

投射: 自分にとって受け入れがたい欲求や感情を、他者が持っているとみなし処理することをいいます。

 

昇華: 社会的に認められない欲求が生じたときに、承認される行動に振り替えることをいいます。

 

投影: 自分の欲求や弱点などを他者に見出して指導、非難することをいいます。

 

反動形成: 自分の欲求とは正反対の行動を取ることをいいます。

問題例

適応と適応機制に関する問題で、問題集に以下のような問題がありました。

 

適応と適応機制に関する記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

 

@ 適応とは、個人が環境との間に満足できない状態が維持された状態をいう。

 

A 適応機制とは、個人の欲求が環境との間に不調和をもたらした際に、
 社会的手段によって解決しようとする方法をいう。

 

B 認めることのできない欲求を、他人の中にある欲求と考えるものを補償という。

 

C 自分の失敗を自分以外にあるとすることで自分を正当化することを合理化という。

 

D 他の人との間に生じる劣等感情を、他の事柄で優位に立ち、
 優越感情によって補おうとするものを投影という。

正解「C」

 

@ × 適応とは、個人や生活環境や自然環境などの環境との間で、
   調和のある満足すべき関係が設立し、その関係性が維持された状態をいいます。

 

A × 適応機制とは、個人の欲求が環境との間に不調和をもたらした際に、
   無意識に解決しようとする方法によって、心理的な満足を得ようとするものをいいます。
   また、適応機制は、防衛機制とも呼ばれています。

 

B × 認めることのできない欲求を、他人の中にある欲求と考える適応機制は、
   「補償」ではなく、「投影(投射)」です。

 

C 〇 適応機制の一つである合理化とは、自分の失敗を自分以外にあるとすることにより、
   自分を正当化することをいいます。

 

D × ほかの人との間に生じる劣等感情を、他の事柄で優位に立ち、
   優越感情によって補おうとする適応機制は、「投影」ではなく「補償」です。