介護福祉士試験対策のポイント

障害の理解の科目の特徴

障害の理解の科目は、学習範囲、学習量共に多くありません。
ですが、介護福祉士として理解しておくべきことがたくさんあります。
ポイントを絞って理解を深め、確実に覚えていくようにしましょう。

 

「障害の基礎的理解」では、障害者の定義や障害者手帳制度などの障害の概念や、
ICF、障害者福祉の基本理念を中心に勉強します。
特に、障害者福祉の基本理念では、「ノーマライゼーション」や
「インクルージョン」などの用語の意味をしっかり理解することが必要ですし、
国内外の障害者福祉の発展についての理解を深める事も大切です。

 

また、「障害の医学的側面の基礎的知識」では、
障害の種類とその特性や、障害による心理的影響などについても勉強します。

障害の理解の試験対策

過去問題から予測すると、障害の理解の試験では、
「障害の基礎的理解」と「障害の医学的側面の基礎知識」が中心となって出題されると思われます。
「障害の基礎的理解」に含まれる障害の概念では、
障害者基本法や障害者自立支援法などの障害者福祉関係法制度において、
各種障害者がどのように定義されているかを学んでおく必要があります。

 

また、「障害の基礎的理解」に含まれる「ICF」については、
介護の基本や生活支援技術の科目などでも学習する内容で、
いずれかの科目で必ず出題されます。
ですから、ICFを単独で学習して理解を深めておくと、
得点することができます。

 

「障害の医学的側面の基礎知識」では、障害の種類を理解し、
障害の種類によってどのような特性があるのか
日常生活においてどのような問題を抱えやすいかなどに注目し、
学習していきましょう。

 

障害の理解の試験問題は、10問出題され、短文事例問題も2問題程度出題されます。
練習問題や予想問題に多く挑戦し、経験を積んで、得点アップを図りましょう。

障害の理解の科目の学習範囲と主な学習内容

障害の基礎的理解

 

障害の基礎的理解の項目では、「障害の概念」、「ICIDHからICFへの変遷」、
「障害者福祉の基礎理念」について勉強します。

 

障害の医学的側面の基礎的知識

 

障害の医学的側面の基礎的知識は、とても重要な項目です。

 

「障害の種類とその特性」、「障害が及ぼす心理的影響」、
「適応と適応機制」について学びますが、特に、障害のたくさんの種類について学びます。

 

出題基準には、「難病」を含め、「肢体不自由」、「視覚障害」、
「聴覚障害」、「言語障害」、「内部障害」、
「精神障害」、「知的障害」、「発達障害」などがあります。

 

連携と協働

 

連携と協働の項目では、「地域におけるサポート体制」、「チームアプローチ」を勉強します。

 

家族への支援

 

家族への支援の項目では、「家族の障害の受容の過程での援助」や「家族の介護力」、
「レスパイトケア」について勉強します。

 

* 「連携と協働」、「家族への支援」については、
 短文事例問題として出題されやすいです。

障害者の定義

@ 障害者基本法による定義

 

障害者基本法では、障害者を以下のように定義しています。

 

「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)その他の心身の機能の障害がある者であって、
障害及び社会的障壁により継続的に日常生活、社会生活に相当な制限を受ける状態にあるもの」

 

A 障害者自立支援法による定義

 

障害者自立支援法では、障害者を以下のように定義しています。

 

「身体障害者福祉法に規定する身体障害者、
知的障害者福祉法にいう知的障害者のうち18歳以上である者、
及び精神保健福祉法に規定する精神障害者(発達障害者支援法に規定する発達障害者を含む)
農地18歳以上である者(条文の一部を省略)」

 

B 身体障害者福祉法による定義

 

身体障害者福祉法では、身体障害者を以下のように定義しています。

 

「身体上の障害がある18歳以上の者であって、
都道府県知事から障害者手帳の交付を受けたもの」

 

C 精神保健福祉法による定義

 

精神保健福祉法では、精神障害者を以下のように定義しています。

 

「統合失調症、精神作用物質による急性中毒またはその依存症、
知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者」

 

D 発達障害者支援法による定義

 

発達障害者支援法では、発達障害を以下にように定義しています。

 

「自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、
注意血管多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって
その症状が通常低年齢において発現する者として政令で定めるもの」

障害者手帳

障害者手帳には、「身体障害者手帳」、「療養手帳」、
「精神障害者保健福祉手帳」があります。

 

@ 身体障害者手帳

 

身体障害者手帳は、身体障害者に対して都道府県知事が交付します。

 

1級から6級の障害等級があり、2010年(平成22年)4月から、
肝臓機能障害も身体障害者手帳の交付対象になりました。

 

A 療育手帳

 

療育手帳は、知的障害者に対して1973年の厚生省(現・厚生労働省)の通知に基づき、
都道府県知事が交付します。

 

B 精神障害者保健福祉手帳

 

精神障害者保健福祉手帳は、精神障害者に対して、
精神保健福祉センターの精神障害者保健福祉手帳の障害等級の審査・判定に基づき、
都道府県知事が交付します。

 

精神障害者保健福祉手帳は、障害等級が1級から3級の3段階に分かれています。
また、他の障害者手帳と同じように、写真の貼付が義務付けられています。