介護福祉士試験対策のポイント

介護過程の科目の特徴

介護過程の科目の学習内容は、「介護過程」が中心となっています。
他の科目と比べても学習内容量は少なめです。

 

介護過程で勉強する内容は、「介護過程の展開」の項目が中心で、それが基礎となります。
この基礎的項目を理解した上で、実践的・応用的項目である
「介護過程の実践的展開」や「介護過程とチームアプローチ」に取り組む形になります。

 

ですから、「介護過程の展開」の項目は、時間をかけてでもしっかりと理解しておく必要があります。

介護過程の科目の試験対策

介護過程の科目は学習量が少なく、学習難易度も比較的低いといえます。
ですから、受験生にとっては得点しやすい科目であるといえます。
つまり、ミスをしてはいけない科目であるといえます。

 

しっかりと内容を理解しておきましょう。

 

介護過程の科目の試験での出題問題数は8問です。
出題される問題の難易度は低いものが多いので、この科目で確実に得点を稼いでおくことが合格への近道となります。

 

勉強の進め方としては、まず、介護過程の科目の中心的項目である「介護過程の展開」をじっくり学習し、
練習問題や予想問題にチャレンジします。
介護過程の各段階において、どのようなことをするのか、
実施する際にどのようなことに配慮すべきかの点に着目しながら勉強し、
より理解を深め、得点アップを図りましょう。

 

「介護過程の実践的展開」では、短文事例問題のような形式により、
場面や条件設定をした内容で、出題される可能性が高くなります。
そのため、練習問題や予想問題に数多くチャレンジし、
出題の仕方に慣れておくことが必要ですし、判断力の向上を図ることが大切です。

介護過程の科目の学習範囲と主な学習内容

介護過程の意義

 

まず、介護過程の意義や目的、目標について勉強します。

 

介護過程の展開

 

介護過程の展開では、「情報収集やアセスメント」、「課題抽出や目標設定」、
「介護計画の作成」、「介護の実施やその評価」について勉強します。
そして、介護過程の各段階において、
「@必ず行うこと」、「A必要な技術」、「B注意しなければならない」ことをしっかりと学び、理解します。

 

介護過程の実践的展開

 

介護過程の実践的展開では、「自立に向けた介護過程の展開」や、
「利用者の状態に応じた介護過程の展開」について勉強します。

 

介護過程とチームアプローチ

 

介護過程とチームアプローチでは、「ケースカンファレンス」、
「サービス担当者会議」、「他の職種との連携」について学びます。
この項目では、「@どのような専門職」と、「Aどのような話し合いをするのか」、
「Bどのような決まりがあるのか」の3つの視点を持って勉強することがとても大切です。

 

「介護過程の実践的展開」と、「介護過程とチームアプローチ」の項目では、
短文事例問題として出題されやすい内容が多く含まれています。
より、理解を深め、判断力を高められるように勉強しましょう。

介護過程の展開

@ 情報収集とアセスメント

 

情報収集

 

情報収集では、利用者の心身状態や生活環境などの情報を収集します。

 

情報収集を行う際には、利用者の身体や心理、行動の側面から観察し、全体像を捉えることが重要です。
そして、利用者の状況は、主観的情報と客観的情報から捉えることが重要です。

 

サービス方針検討や生活環境の改善に向けて、
利用者のニーズ、希望、思いなども併せて聴き、把握することが大切です。

 

アセスメント

 

アセスメントでは、情報収集によって得た利用者の心身状態や生活環境などの情報について、
収集された情報を一つひとつ理解することが大切です。

 

課題の抽出・明確化では、利用者のニーズや希望、思い、
利用者の抱えている問題や課題を抽出し、これらを明確化することで、
援助者だけでなく利用者も理解することができます。

 

この段階で抽出された利用者の抱えている問題や課題の改善に向けて、
介護計画の立案の段階に移行します。

 

A 介護計画の立案

 

介護計画では、利用者やその家族の希望なども取り入れ、
計画を作成します。

 

計画作成後には、利用者やその家族に対して計画内容について説明をします。
利用者やその家族が、計画内容を理解し納得するという「説明と同意」が必要です。

 

計画の作成をする際には、5W1Hを踏まえ、具体的に立案します。
5W1Hとは、Who(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、What(何が・何を)、
Why(なぜ)、How(どのように)のことを指します。

 

B 実践・実施

 

介護の実践・実施は、作成した介護計画の内容に沿って行われます。
実践に際しては、介護を効果的に行うため、
他の職種との連携(チームケア)が大切です。

 

C 評価

 

評価とは、設定した目標に対して、利用者がどの程度到達できたかを見直すことです。
評価の判断材料として、実施した介護の記録などが用いられます。

 

評価の段階では、介護計画に沿った介護の実施によって、利用者にどのような効果があったか、
利用者の抱える課題や問題は解決できたか、利用者に新たな課題が生じているかなども考えるべき内容です。

 

そして、必要に応じて介護計画の変更などについて検討します。

介護過程のポイント

介護過程では、利用者の新たな問題点や課題の解決に向けて、
以下@〜Eのような過程を繰り返して実施します。

 

@ 情報収集  
利用者とのコミュニケーションをったり、
利用者の行動・表情を観察することなどによって、
利用者の状態や状況を客観的に捉え、介護の実施に当たって必要な情報を収集する。

 

A アセスメント(事前評価)

 

収集した利用者の情報を基にして、
利用者が抱える問題点や課題を客観的、かつ総合的に分析し、特定する。

 

B 課題の抽出・明確化

 

利用者の問題点や課題を抽出し、明確にする。

 

C 介護計画の立案

 

ケア目標(短期目標や長期目標)を設定した上で、
問題点や課題の解決に向けた介護計画を作成する。

 

D 実践・実施

 

利用者に対し、介護計画を基に介護や支援を実施する。

 

E 介護計画の評価

 

実施した介護や支援によって、
目標の達成度や利用者への効果などについて評価する。
利用者の新たな問題点や課題を発見した場合は、
介護計画を見直す。

問題例

介護過程に関する問題で、問題集に以下のような問題がありました。

 

Q. 介護の過程に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。

 

@ 介護の過程は、アセスメントに始まり、介護計画を作成した時点で終了する。

 

A アセスメントでは、介護従事者個人の価値観に基づいて、利用者を評価する。

 

B 一度作成した介護計画は、その後、いかなる場合も変更してはならない。

 

C 介護の過程とは、利用者自身が解決できない諸問題や課題について、
 介護従事者の専門的な実践力などで解決していく過程をいう。

 

D 介護計画は、介護従事者が行う介護の効率性に最も重点を置いて作成する。

正解「C」

 

@ × 介護過程の過程は、「情報収集」→「アセスメント」→「課題の抽出・明確化」
   →「介護計画の立案・作成」→「実践・実施」→「介護計画の評価」を辿るものなので、
   介護計画を作成した時点で終了するものではありません。

 

A × アセスメントでは、情報収集によって得た利用者に関する情報を基に、
   専門職として客観的に利用者を評価する必要があります。
   ですから、アセスメントでは、介護従事者個人の価値観や社会的通念などによって、
   評価するものではありません。

 

B × 介護計画は、利用者の心身状況や生活環境、ニーズの変化などに応じて、
   検討した上で変更します。

 

C 〇 介護過程とは、利用者が抱える身体的・精神的、日常生活上の問題や課題を、
   介護従事者の専門的な知識や技術などによって解決していく過程をいいます。

 

D × 介護計画は、利用者の心身状況、生活環境、家族の状況、ニーズなどに配慮し、
   利用するサービスの種類、内容などを作成するものです。
   介護従事者が行う介護の効率性を重視して作成するものではありません。