介護福祉士試験対策のポイント

終末期の介護

終末期介護とは、ターミナルケアといいます。

 

終末期の介護は、人生の最期を当事者本人とその家族の気持ちを尊重しながら、
医療関係者、リハビリテーション専門家、介護従事者などの様々な専門職によるチームアプローチで、
医療面、介護面、精神面などについて総合的なケアを実施します。

 

終末期にある当事者に対しては、末期がんなどの疾患による身体的な痛みだけでなく、
精神的な痛みや社会的な痛み、霊的な痛みの全人的な痛み(トータルペイン)について
緩和を図ることがとても重要です。

 

終末期介護の過程でのポイントは、
当事者本人の死に至る前に、当事者や当事者の家族に対して、
死への教育を行い、死への受容を図ると共に、
臨終期には、当事者の家族の死のプロセスや看取りの心得についても説明するという点にあります。

 

また、終末期介護は、患者さんの死によって支援が終了するものではありません。
当事者の死後も、当時者の家族に対し、死の克服を図るための支援が実施されます。

終末期介護(ターミナルケア)の簡易プロセス

開始

 

終末期介護に向けた相談や準備をします。

 

開始期

 

終末期を迎える環境に患者さんが移動します(在宅など)

 

病状の安定期

 

病状の安定期に、死の教育をします。

 

臨終期

 

家族に看取りの心得などの説明をします。

 

患者さんの死

 

家族に対し、死への克服に向けた支援を実施します。

 

終結

 

なお、開始期から患者さんの死までの期間には、
家族が患者さんと関わる時間を多く取ることができるように配慮します。

問題例

高齢者の終末期に関する問題のうち、問題集に以下のような問題がありました。

 

Q. 高齢者の終末期における対応に関する記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

 

@ 末期がんの場合、疼痛緩和は身体的な側面に限定して焦点をあてる。

 

A 終末期の介護において実施する家族への死の教育は、  
 家族の不安を解消しながら、同伴者として最期まで側に寄り添うことを可能にすることを目標としている。

 

B 高齢者の終末期介護においては、家族と関わる時間をできる限り少なくすることで、
 高齢者自身の死の受容を図る。

 

C 死亡診断は、看護師も行う事ができる。

 

D 医師は、かならず死亡確認をした上で、死亡診断書を交付しなければならない。

正解「A」

 

@ × 末期がん患者の疼痛緩和は、身体的な側面に限定して焦点を当てるのではなく、
   「身体的側面」、「精神的側面」、「社会的側面」、「霊的側面」の全人的な痛み
   (トータルペイン)について焦点を当てる必要があります。
A 〇 死の教育は、死のプロセスの理解や看取りの心得などについて、
   患者が理解し、家族の抱える不安を解消しながら、
   同伴者として最期まで側に寄り添うことを目標に実施します。

 

B × 終末期の介護では、高齢者や家族の希望に合わせて、
   高齢者が家族と関わる時間を多くとれるように配慮する必要があります。

 

C × 死亡診断は、医師もしくは歯科医師のみに許される行為です。
   また、死亡診断書の作成も、医師もしくは歯科医師のみに許される行為です。

 

D × 医師は、継続治療している患者に対して、診察を24時間以内に行った場合、
   死亡確認することなく死亡診断書を交付できます。
   必ず死亡確認を行うわけではありません。