介護福祉士試験対策のポイント

着脱介助を行う際の注意点

衣服は、起床時、外出時、入浴時など、その場面に応じて適宜着替えるように支援します。

 

着衣介助を実施することによって、着替えの前後に利用者の体調を確認することができるなど、
利用者の健康管理を図ることができます。
また、着衣介助の際には、利用者の尊厳の保持を徹底する必要があります。
他の利用者など他人に見られないように、居室のドアを閉めたり、
居室内のカーテンを閉めるなどの対応が求められます。

 

利用者の衣服の選択については、なるべく利用者自身が選択し、決定できるように支援します。
ですが、利用者自身で選択したり決定できない場合は、
利用者の好みに合わせて衣服を決める必要があります。

着脱介助のポイント

片麻痺のある者への着脱介助の基本は、「脱健着患」です。
健側の上下肢から脱ぎ、患側の上下肢から着せます。

 

介護従事者が着脱介助を行う場合は、
利用者の残存能力や関節の可動域など身体機能の状態、障害、疾患の程度や特徴などを把握した上で、
できる限り利用者自身で着脱行為を行ってもらい、
できない部分については介助を行うという対応の仕方を取ることが大切です。

問題例

衣服の着脱に関する問題で、問題集に以下のような問題がありました。

 

Q. 衣服の着脱の介護に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つ選びなさい。

 

@ 自力で着脱できる要介護者は、時間がかかる場合でもできる限り自分で被服の着脱を行うように支援する必要がある。

 

A 臥床したままで行う着脱の介助にとって、前開きの上衣は、介助を行いやすい衣服である。

 

B 着脱の介助をする場合、皮膚の状態などの観察を行う必要がある。

 

C 片麻痺がある者がズボンを履く場合、健側の足から通す。

 

D 片麻痺のある利用者がかぶり上衣を着る場合、患側上肢、健側上肢、頭の順で通す。

正解「C」

 

@ 〇 自力で着脱できる要介護者に対しては、介護福祉士などの介助者は日常生活の動作を維持できるよう、
   時間がかかっても自力で被服の着脱を行うように支援します。
   また、着脱行為の一部ができない要介護者に対しては、
   要介護者自身で行う事ができない部分だけを介助し、できる部分については、
   要介護者自身で行ってもらうように支援します。

 

A 〇 前開きになっている上衣は、臥床したままで行う着脱介助が行いやすい衣服である。

 

B 〇 介護者が着脱介助をする場合、皮膚の状態や栄養状態なども観察する必要があります。
   この際、皮膚の状態や栄養状態に変化や異常が認められる場合は、
   速やかに主治医などに報告します。

 

C × 麻痺がある場合の衣服の着脱の基本は、
   脱ぐ時には健側、着るときは患側からです。

 

D 〇 片麻痺がある利用者への着衣介助を行う場合は、
   患側上肢→健側上肢(頭)→頭(健側上肢)の順番で行う事が適切な方法です。
   また、片麻痺がある利用者への脱衣行為を行う場合は、
   健側上肢→患側上肢(頭)→頭(患側上肢)の順番で行う事が適切な方法です。