介護福祉士試験対策のポイント

口腔の構造と機能

口腔には、永久歯が上下各14本、計28本の歯があります。
歯冠部は、口の中に歯茎から露出していて、
歯根部は顎の骨に埋まり、歯肉が覆っています。

 

また、口腔の機能には、「咀嚼」、「嚥下」、「発音」、「呼吸」があります。

口腔ケアの基本

口腔ケアには、「ブラッシング(歯磨き)」、「フロッシング(糸ようじ)」、
「リンシング(洗口)」があります。

 

ブラッシング(歯磨き)

 

ブラッシング(歯磨き)の時に使う歯ブラシには、
障害者用やスポンジブラシなど、色々あり、どれも歯垢除去の効果に優れています。
麻痺側の頬には、食べかすが残っていることが多いので注意します。

 

フロッシング(糸ようじ)

 

フロッシングは、主に絹糸のものを歯の隙間に通して使用します。
高齢者の場合は、ガーゼを細く切って、歯の後から「しごく」方法があります。
この方法は、歯肉にも良い効果をもたらします。

 

リンシング(洗口)

 

食後や間食後に「すすぎ」や「うがい」をします。
薬液や清涼剤を使ってリンシングする事も効果的です。

口腔ケアの効果

口腔ケアをすることによって「唾液分泌量の改善」や「味覚の回復」、
「歯周病などの口腔疾患の予防」、「嚥下反射・咳反射」などの改善効果が得られます。

食物摂取機能の回復の目的

う蝕(むしば)によって、一次障害として歯の携帯が崩れ、咀嚼機能が障害されます。

 

疼痛を伴い、噛みにくい側ができると、二次障害が起きます。

 

う蝕を放置すると、顎口腔系の機能が阻害され、社会的な不利という三次障害を引き起こします。

 

そのため、食物摂取機能の回復を図ることによって、
本来の形態に近い状態にし、健康を保持・増進し、生活の質を高めることができます。

咀嚼機能の効果

咀嚼(そしゃく)機能には、以下のような効果があります。

 

・顎、顎の骨、歯と歯周組織の健全性の保持
・噛むことによる脳への刺激
・唾液分泌促進による口腔内の清潔
・咀嚼に関係する筋肉の萎縮防止
・下顎の位置や動きによる姿勢の制御の効果

高齢者の口腔環境に関する特徴

高齢者は、加齢に伴って口腔内の唾液分泌量が少なくなります。
そのため、口の中が乾燥し、自浄作用が低下します。
さらに、喉の渇きを感じにくくなるので、虫歯や歯周疾患、そして脱水症状などを生じやすい傾向にあります。
また、入れ歯の場合には、細菌が繁殖しやすくなります。

問題例

口腔ケアに関する問題で、問題集に以下のような問題がありました。

 

Q. 口腔ケアに関する次の技術のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

 

@ 口腔の機能には、嚥下や咀嚼などがある。

 

A 経管栄養を行っている利用者に対しては、口腔ケアを実施する必要はない。

 

B 口腔内の清掃は、機械的清掃法よりも科学的清掃法のほうが効果的である。

 

C 高齢者は、加齢に伴って、歯と歯の隙間が狭くなるため、むし歯や歯周疾患を生じやすい。

 

D 口腔ケアを実施しても、咳反射の改善は期待できない。

正解「@」

 

@ 〇 口腔の機能には、咀嚼、嚥下、発音、呼吸があります。

 

A × 経管栄養を行っている利用者の場合、唾液分泌の現象によって自浄作用が低下します。
   そのため、口腔内が不衛生になりやすい傾向にあります。
   ですから、経管栄養を行っている人に対しても、適宜口腔ケアを実施する必要があります。

 

B × 機械的清掃法には、歯ブラシによるブラッシングなどの方法があります。
   機械的清掃法の方が、口腔洗浄剤を用いる化学的清掃法よりも効果的に口腔内の清掃を行う事ができます。

 

C × 高齢者は、加齢に伴って、歯と歯の隙間が広くなることや唾液分泌量が低下することなどにより、
   むし歯や歯周疾患を生じやすくなります。
   「歯と歯の隙間が狭くなる」というところが間違いです。

 

D × 口腔ケアの効果には、咳反射の改善、嚥下反射の改善、
   唾液分泌量の改善、味覚の回復、歯周病などの口腔疾患の予防などがあります。