介護福祉士試験対策のポイント

入浴の介護

入浴は、身体を清潔に保つという目的だけでなく、
血行を良くすることで、褥瘡(じょくそう)や筋萎縮(きんいしゅく)などを防止するという目的もあります。
また、利用者とゆっくりコミュニケーションを図る場としてもとても有効です。

 

@ 入浴介助の注意点

 

・空腹時や食後すぐの入浴は避けます。
・事前に利用者の健康状態を確認し、体調が優れない場合は入浴を控えます。
・入浴前に排泄を済ませておきます。
・急激な室内温度の変化による血圧上昇を防ぐためにも、脱衣場や浴室は25度くらいに暖かくしておく。
・湯の温度は40度程度が望ましい。
・入浴時間は15分程度をめどとし、長湯は避けます。
・入浴後は、湯冷めをしないように、速やかに全身の水気を拭き取ります。
・入浴後は、入浴により失われた水分歩補給します。
・入浴は体力を消耗するので、入浴後に身体に異常がないかどうかを確認します。

 

A 入浴が困難な場合

 

入浴が困難な利用者の場合は、全身清拭を行います。
また、足湯などの部分浴も、利用者の気分をリラックスさせる効果があるので、取り入れます。

 

問題例

入浴の介護に関する問題が、問題集にありました。

 

入浴の介護に関する次の技術のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

 

@ 入浴は、血行を促進する効果があるため、入眠の妨げとなる。

 

A 高齢者は、一般的に身体が冷えにくい特徴があるため、
 入浴によって身体が温まりすぎないよう、湯温を35℃から37℃に設定する。

 

B 高齢者への入浴介護を行うにあたっては、入浴前後の血圧の変動に注意する必要がある。

 

C 入浴後は、十分に発汗できるように、水分摂取を制限して安静を図るように促す。

 

D 低血圧の利用者に対しては、長時間の入浴を行うように促す。

解答「B」

 

@ × 入浴には、身体の清潔や血液循環の促進だけでなく、安眠の効果もあります。
   「入眠の妨げ」という部分が間違いです。

 

A × 高齢者は、一般的に身体が冷えやすい特徴があります。
   お風呂のお湯の温度は、高齢者の身体状態に応じて、35℃から37℃ではなく、
   40℃前後を基準に温度設定を行う必要があります。

 

B 〇 入浴の介護を行うにあたっては、入浴前後にバイタルチェックを行います。
   血圧などの変動に注意し、高齢者の健康状態について把握する必要があります。

 

C × 入浴後は、体内の水分量や体力が低下しているため、水分を補給し、
   保温を図った上で安静にするように促します。
   「水分摂取を制限して」の部分が誤りです。

 

D × 低血圧の利用者に対して、ぬるま湯に長時間の入浴を行うことは、
   めまいや立ちくらみを生じる恐れがあります。
   ですからDは、間違いです。

 

☆ 入浴介助における利用者への対応の留意点 ☆

 

・利用者が入浴する場合は、バイタルチェックを実施します。
・利用者の体調を確認した上で、様子を確認しながら入浴介助をします。
・入浴前に利用者の体調に異変が見られた場合は、入浴を中止するだけでなく、主治医に報告するなどの対応を図ります。